3 東京都議会 ミライ会議 公営企業決算特別委員会 もり愛

公営企業決算特別委員会(2023年10月25日)
もり愛


     
もり愛
 
豊洲地区は地震の際の液状化リスクが高い土地です。
豊洲市場の土地改良においても液状化リスクは認識されていて、豊洲市場の技術会議では「地下水管理システム」について、「集中豪雨や台風時においても、A.P.+2.0mで地下水の管理が可能となるよう日常的に維持する水位をA.P.+1.8m」とするとされています。
 
A.P.を簡単に説明します。
荒川を基準にした潮位で、Arakawa Peilを略してA.P.と言います。
大まかな表現になりますが、標高0mよりも1.1344m低い地点がA.P.0.0mとなります。
 
東日本大震災が起きた時、豊洲地区は地面から砂と水が混ざった泥水が噴き出す噴砂が、複数の場所で起きており、液状化のリスクがあります。専門家会議は、豊洲地区の地下水管理システムで、地下水位をA.P.+1.8m以下を維持することを条件に豊洲市場の開場を認めました。
 
日常的に維持する水位をA.P.+1.8mとする目標の達成を怠って、地震の際に液状化をして被害が生じたときは都の過失による人災であると考えますが、都の見解を伺います。
中央卸売市場 市場長 早川 剛生
都は、近年増加傾向にありますゲリラ豪雨などの大雨の影響を考慮し、令和四年度に七街区の一部におきまして有孔管を設置し、地下水の上昇抑制を図るとともに、五街区・七街区におきまして、貯留槽の増設に着手するなど、地下水管理システムの適切な運用に取り組んでいます。
 
液状化のリスクがあるのは事実です。
それをタブー、禁忌にして曖昧なままにすれば、液状化リスクは放置されたままです。 肝心なことは、リスクをオープンにして、どう対応するかだと思います。